ゴールデンウイークの最中です。当社は、暦どおりに営業を計画しておりますが、最も長い企業では4月25日から12日間の休暇、また比較的長い企業では4月29日から8日間の休暇を計画しているむきもあるようです。先日テレビ報道で、一週間早く開花した青森の桜が突然の雪に氷る映像が流されましたが、おそらく今日現在桜前線は青函ラインを超え北海道に及んでいるものと思われます。桜の咲いた後に降雪を見たのは埼玉県でも同様でしたが、皆様この春をどのようにお過ごしでしょうか。
ご記憶のある方もいらっしゃるかも知れませんが、丁度一年前の2008年4月30日に、租税特別措置法改正案が衆議院で可決され、暫定税率の適用が行われ、即日実施、一ヶ月間だけ安かったガソリン代が連休から再び元通りになりました。その当時の内閣官房長官は、地球温暖化対策上もガソリン税の再適用は好ましいと語ったはずです。また首相自ら、洞爺湖サミットを前にした、「地球温暖化問題への取り組み」上の政策の一つ」とあえて強調したものです。
それから一年が経ち、政府トップの内閣総理大臣も、官房長官も変わったからでしょうか。高速道路料金の日・祭日の大幅引き下げを、危機的経済状況の下、沈静化している景気の浮揚効果策の重要な柱として掲げ、この連休から完全実施されると報道されています。一年前の地球温暖化防止に有効とされた、車の通行の減少化とはまったく反対の政策となっているとは思えませんでしょうか。環境問題が、国内だけでなく、全世界的な人類共通の解決すべき課題であるとされた洞爺湖サミット前の政府の宣伝が今や何の注目も浴びなくなっているようです。景気浮揚策として機能するか疑問だ、また、受益者が限定される(ETC搭載の普通乗用車のみ)といった議論はありますが、政府の基本方針上の一貫性の欠如については、あまり注目されていないように思われてなりません。
さて、先月4月中旬、当社で輸入販売いたしております、オーストリア、ウィーンアコーステック社の販売責任者、ケヴィン・ウォルフ氏が来日しました。短期間の滞在でしたので、多くのオーディオ雑誌社を訪問することはできませんでしたが、幾社かの編集部にはご挨拶に行くことができました。来月若しくはそれ以降のオーディオ雑誌の一部の紙面には紹介されることもあるでしょう。彼との打合せの中で、注目すべきことの一つを今回ご紹介いたします。
オーストリアの代表的な作曲家の一人であり、モーツアルトやベートーベンの師とも言われる、「交響曲の父」ハイドンが没後200年を迎えるのが今年です。NHK交響楽団でも、先の3月に「ハイドン没後200年メモリアルコンサート」を実施しています。またソフトの面でも、様々なソフト会社がハイドン没後200年記念CD企画を発表しています。
こうした中、ウィーンアコーステック社でも、ハイドン没後200年記念モデルの発売企画を決定したと知らされました。同社のスピーカーのラインアップの一番小さいモデルは、S-1Gとして国内ではご紹介してきました。このモデルの、本来の名称は、HAYDN GRAND(ハイドン・グランド)なのです。ケヴィン・ウォルフ氏の説明によると、比較的小編成の交響曲にハイドンの特徴を見出したことから、同社は最も小さいスピーカーのモデルに、ハイドンの名前を冠したとのことです。S-1Gの限定バージョンを、ハイドン Limited Editionとして企画するというものです。
まだ、同社のホームページでも紹介されておりませんが、S-1Gのウーハー部をアップグレードし、同社としては初めてウォールナット材を筐体に使用、またハイドン作曲の交響曲の一つをCDとして付属させるという企画です。当社では、S-1G(ハイドン)Limited Edition として、本年夏迄に、限定数量となりますが発売を開始する予定です。小型で、S-1G以上の音質をお求めになる方には朗報ではないでしょうか。詳細は、ウィーンアコーステック社からの情報を待ち、順次当ホームページの製品欄にてご紹介させていただきます。
関東地方以南では、もう降雪を見ることも無いと思われますが、「地球温暖化」にあるとはいわれていても、突然の気象の変化には驚かされることの多いこの時期です。服装などにも、急な天候の変化に耐えうる準備をなさり戸外での緑を楽しまれてください。
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