関東地方では、連日30度を越える真夏日が続いております。このところ日中の晴天とは打って変わり、夕刻には、上空の気圧の不安定さから、各地で瞬間的な落雷や局地的な集中豪雨が襲ったと報じられております。また7月下旬には東北地方で再度の地震が起き、一部犠牲者がでたようです。直接間接に、猛暑、豪雨、地震で被害にあわれた皆様には心からお見舞い申し上げます。なんとも不安定な猛暑の中、全国の皆様には、あらためて暑中お見舞い申し上げます。

　CD3300Rにつきましては、それ以前のCD3300発表よりカウントしますと既に6年を、CD3330Rとマイナーチェンジをしましてからも3年を経過いたしました。年初より、このCD3300RのCDプレーヤーとしての基本操作機能を向上させ、かつ新しい特色を備えた後継機種を検討してまいりました。結論的に、モデル番号をCD3800とし、筐体を全面的に一新することとしました。また、DAC入力機能を付加し、USB端子をリアパネルに装備しますので、パソコンからのデジタル音楽ソースを、アナログ転換して転送することも、また、別のデジタル出力付のCDプレーヤーを接続させ、このCDプレーヤー一台で、2台の製品の比較試聴も可能となります。

イメージはCD3800プロトタイプ

　CD3800につきましては、出来るだけ早期に皆様にご紹介できるように、全力を挙げておりますが、遅くても10月の2008東京インターナショナルオーディオショウまでには、店頭でご試聴いただけるものと思っております。CD3300Rが、皆様のご支援を賜りまして、当社で予測した以上に早く在庫が払拭してしまいましたので、何とか早める努力を傾注いたします。

　また、大変ご好評を頂きました、DA53、D/Aコンバーターですが、操作上、慣れるまでは設定に戸惑いがあることをご指摘されてきました。他方で、設計者の立場からは、開発完了しました2004年から4年間を経過し、その間電子部品の向上が著しく、最新の部品構成に置き換えたいとの希望も出てまいりました。そこで、上記のCD3800と同様に筐体の設計をまったく新たにし、DA53N（New）として現在開発に取り組んでおります。

　パソコン接続が可能であることが大きな利点でありましたDA53の特徴をより生かすため、USB接続をリアパネルからフロントパネルに移動します。また、USB接続時にのみ使用可能でありましたヘッドフォン機能を、全ての入力に対応できるものへと超小型アンプを内蔵させる予定です。DA53Nは、東京インターナショナルオーディオショウ開催の10月中の発売を目標と致しております。

　次に、CD3800、DA53N 以外に、既にお伝えしている新製品の発表の遅れをまずお詫びしなければなりません。

　7月中にご紹介する予定でした、AMP5300の後継機、AMP5300Rが、一ヶ月の遅れを生じております。既に、ご存知の皆様もいらっしゃいますが、当社の多くの製品は従来上海市にて生産いたしておりました。

AMP5300R

工場が手狭になってきたことに加え、生産環境が次第に適さなくなってまいりましたので、上海市から約150Km　程南西にあたる杭州市に工場を移転して、新工場の最初の生産モデルとして企画しておりました。残念ながら、工場の移転作業が、様々な要因で円滑に進まなかった上に、中国経済の上昇機運の中で、部品の調達に様々な支障をきたしたことが大きな要因です。また、多くの皆様に期待いただいております、まったく新しいハイエンドD/Aコンバーター、DA1Nは、同じ理由から9月上旬から中旬の発売となります。

　国内生産を予定しております、TL1Nも最終的には杭州工場からの一部部品を待ち、当月下旬の発売開始となります。一連の新機種の発売開始の遅れに付きまして、改めてお詫び申し上げます。

　最後に、CEC製品以外の製品で近日中にご紹介できるモデルをかいつまんでご説明いたします。まず、ウィーン・アコーステックの新製品スピーカー、T-3GB　（ベートーベン・ベイビー・グラント）は、海運会社の経済走行方針への切り換えにより、着港が通常より1週間から10日間遅れております。今月のお盆休み後には、ディーラー様の店頭にお届けできる予定です。

　次に、コスモテクノ社のターンテーブル、モデルDJ−3000IIは、同社の方針により、基本性能を維持しつつ、汎用VMカートリッジを使用するなどのコストダウンを実現します。　現行モデルDJ-3500の下位機として新に位置付け直し、新製品DJ-3000IIIとして発売いたします。

　暑い夏ではありますが、これまでの遅れを一挙に取り戻すべく、CECでは全力を挙げてこの8月の新製品発売に取り組んでまいります。　どうぞご期待の上、今しばしお待ち下さい。