第86回 2007/12/01 |
2007年も師走に入りました。 |
本日は、12月1日。2007年も師走に入りました。東北、北海道からは降雪のニュースが入ってきますし、関東地方でも多くの地域ですでに11月下旬には初霜が観測されました。本格的な冬の到来ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 11月末から本日にかけては関東地方では比較的穏やかな日差しで、なんとなく過ごしやすい冬を予感させますが、実際にはどうなるでしょうか。 今月中には、2007東京インターナショナル・オーディオ・ショーで実演いたしました、ハイパワー純A級コントロール・パワーアンプ、AMP6300の発売を開始いたします。設計者、カルロス・カンダイアスもCECアンプの設計を開始して早くも7年目を迎え、このハイパワーアンプAMP6300には設計上細心の注意を払い、相当な情熱を注いだ自信作だと語っております(11月28日から本日まで、当製品の最終確認のため来日しておりました)。遅くても20日までには店頭に展示させていただけるものと思いますので、ぜひ一度ご試聴下さい。 さて、毎年年末になると年賀状を前に思い出すのが翌年の干支です。来年の2008年は戊子。「つちのえ・ね」と読みます。十干では5番目の戊は、ウィキペディアによりますと植物の成長が絶頂期にあるという意味で、「茂」にも通ずるとされています。日本語の「つちのえ」という読みは、中国の十干上の戊の位置付けが「土」にあたり、陰陽上では陽、陰を弟(と)、陽を兄(え)としたことから、土(つち)の兄(え)と読み下したとされています。実際上は西暦の末尾が8の年は戊の年です。 他方、十二支の子(ね)は現在では日本だけでなく中国でも、動物のネズミを意味するものとされていますが、もともとは天文学、地理学的に年と北の方向を示す(12年で太陽を一周する木星を基準とし、天文的な方向では北極星を基準とする)であったものが、漢の時代に時刻、月までもの役割が振り当てられ、その当時に、年と関連して動物が割り振られ一般化したようです。 一説では、「子」は読み方の同じ「孳」(し:「ふえる」の意味)に通ずるとされ、新しい生命が種子の中に萌(きざ)し始める状態を表している(『漢書』律暦志)によるとされたようです。その意味では、戊子(つちのえね)とは、新たな生命が育ち、成長する様を象徴するようで、何とも積極的なイメージを彷彿させるではありませんか。 現在の占星術、易学でどのように2008年の一年間を占うかは知りませんが、もともとの原義に遡れば、なんとも力強く、希望の持てそうな新年ではないでしょうか。 この一ヶ月で2007年も終了します。当初の予想以上に万時好調に事態が推移し、満足に年末を迎えようとしておられる方がいらっしゃる一方で、年初に立てた計画に遥かに立ち遅れた現状にたじろいでいる方もいらっしゃるかもしれません。全てうまくいった方には油断をなされませんように、どちらかといえば不運に今年を過ごされた方には最後まで全力を尽くされるように、ご忠告申し上げます。 |