記録的な猛暑とそれに続く9月の残暑も、10月の半ばを過ぎると急速に衰え、にわかに秋の気配を濃厚に漂わせて参りました。そして木枯らし1号とともに急速に気温の下がった月末には、時ならぬ台風の発生（第14号）で、全国的に雨模様の寒い週末＝月末となりました。また台風以前、奄美地方を、20日過ぎに集中豪雨が襲い奄美大島では多くの方々が被害に会われました。心からお見舞い申し上げます。

　気象が急激に変化した10月でしたが、あっという間に11月。年末がすぐそこに見える時期になりました。皆様いかにお過ごしでしょうか。ＣＥＣもこの11月は、いろいろと多忙を極めそうです。

　まず、ハイエンドファンの皆様の多くがご存知の、「東京インターナショナルオーディオショウ」が今週金曜日（11月5日）から三日間開催されます。また、21日から三日間、日本オーディオ協会主催の「オーディオ＆ホームシアター展」が続きます。

　東京インターナショナルオーディオショウでは、国内生産を前提に開発いたしておりました、久々の新製品、ＣＤトランスポート、ＴＬ３Nを展示いたします。これまで当社のベルトドライブＣＤトランスポートの普及価格帯モデルとして、10年以上の長さにわたって皆様にご愛顧いただいた、ＴＬ５１シリーズを全面的にアップグレードしたものとしてご紹介いたします。

　従来のＴＬ５１シリーズは、全てシングルベルト駆動（センタースピンドル部分のベルト駆動）でしたが、　　ＴＬ３Ｎでは、最上位機、ＴＬ０ＸやＴＬ１Ｎと同様に、ダブルベルト駆動方式（センタースピンドルとＣＤレーザーピックアップ駆動の双方をベルト駆動）を採用いたします。また、ＣＥＣのＤＡＣとの組み合わせで独創的なスーパーリンク接続には、ＴＬ１Ｎにて初めて採用しました、ＢＮＣ接続のスーパーリンク対応を踏襲いたします。

　更に画期的な特徴として、ハイエンドオーディオのユーザー様に、かなりの関心を持たれている、外部マスター入力対応回路を、当社のＣＤトランスポートとしては初めて採用いたします（ＢＮＣ端子　１系統）。製品の発売目標は2010年12月中、予定価格は15万円未満を目指して、現在設計陣が尽力いたしております。現在、このＴＬ３Ｎを基本として、将来的には、ＤＡコンバーター、そしてＴＬ３ＮのＤＡＣ搭載ヴァージョンの開発を視野に入れております。残念ながら今回のショウでは、ご紹介できませんが、来春までの開発モデルとして、十分ご期待に添えるのではないかと自負いたしております。

　このＴＬ３Ｎは、以前からこのコラムにても申し上げましたように、国内生産を考えております。場所は、現在のサービスセンター（群馬県邑楽郡大泉町）です。この新しい生産体制に向けて、販売、管理業務も同場所で一元的に行うことを決定いたしました。営業部は、11月中旬に、現在の販売拠点であります、さいたま市南本町から、大泉町に移転いたします。従来営業部への電話として050で始まる番号をご使用の方、住所変更に伴う変更はございません。048で始まる番号をご使用の皆さまは、直ちに、050　5509　0795に記録を変更いただければ幸いです。ＦＡＸ番号その他の詳細は、順次当ホームページでご紹介させて頂きます。

　また、インターナショナルショウでは、参考出品として、2.5ウェイスピーカーを展示いたします。皆様方のご意見をうかがいながら、最終的な製品仕様を決定していきたいと考えております。では皆様、気候の変化の最中、健康には十分気を付けられ日々をお過ごしください。関東地方の皆さま、また上京の可能性のある各地域にお住まいの皆さま、今週末、2010東京インターナショナルオーディオショウでお目にかかりましょう。