第05回 2001/2/26 |
1月のInternational CES(ラスベガス)より帰国して40日、急遽、私どものOEM関係の商談で先週(2月18日の週)再度渡米し、ロスアンゼルスに行ってきました。アメリカにお住まいになった方には常識なのですが、アメリカの道路について、今後お住まいになる方、旅行で訪問される方にちょっと便利な情報をお教えしましょう。 アメリカの道路は、所謂高速道路以外は、固有名詞がつく道路をStreet、Avenue、そしてBoulevardと呼ばれることが多いようです。また、一般的に道路を指す場合には、Roadが使われるようです。 例えば、道路工事という場合の道路は、Roadが使われ、リンカーン道路という場合には、Streetもしくは、Avenueが使われますが、その固有名詞のつく道路の違いは原則的に東西に走る道路をStreet、南北に走る道路をAvenueとしているようです。 以前、オードリー・ヘップバーンの主演作「ティファニーで朝食を」で一躍有名となった、ニューヨーク、マンハッタンの5番街=5th Avenueも南北に通る道路です。ただ、例外はどこにでもありまして、テキサス州のダラス、フォートワースなどでは、東西、南北ともに固有名詞の後に、Roadが付けられている道路が多く、新しい土地では確認が必要なことはいうまでもありません。 ニューヨーク、シカゴ、ロスアンゼルス等の大都市で、この原則を知っていますと、一般道路で車を運転し、道に迷い自分の位置を道路地図で確認するとき便利です。道の名前が米国ではほとんど道路と平行して表示されていますので、それを確認し、StreetかAvenueかによって地図の上下方向(南北)の道路を見ればよいか、左右方向(東西)をみればよいかが判ると、StreetとAvenueのそれぞれが判るようになっていますので、道に迷ったら車を安全な場所に止め交差点に行きましょう。慣れるとかなり早く自分の位置が判るようになります。 さて、高速道路ですが、原則として米国の高速道路は無料です。日本の高速道路と比較して何よりも便利なのが、高速道路の番号、そして現在の進行方向(東西南北)がかなり頻繁に表示されていることと、出口の表示が、同時に数箇所表示され、そこまでの距離が示されることです。自分が何番の高速道路に乗って、どちらの方向に進んでいるかが判る仕組みになっています。 例えば、関越高速度道路に所沢インターチェンジから乗ったとして、「関越高速道路」の表示があり「北」の表示があれば、東京に行こうとしている人は間違いにすぐ気が付くでしょう。また、次のIC(川越)、その次のIC(鶴ヶ島)そしてまたその次(東松山)と、大体4箇所の出口が同一の表示板に距離とともに表示されていれば、便利だとはお思いになりませんか。 残念ながら、私はこれまで、一旦高速道路に入ったら、その高速道路の名前も、進んでいる東西南北の表示も、日本では見たことがありません。間違えて別の高速道路に入ったらどうなるのでしょうか。何しろ世界中で一番高い有料道路料金を徴収しているのですから、日本の道路公団も発想を変えたサービスをしてほしいものです。 ところで、米国に最初に行って、Boulevardの発音がちゃんと相手に通じれば、かなり米語の発音に自信を持ってよいでしょう。私などは、それ以前に、最初にアメリカに行った1970年代、コーヒーとコーラが通じずに恥を大いに掻いたものです。レストランで、コーヒーを頼んだのに、コーラが出てくる、コーラを頼んだのにコーヒーが出てくると言った有様でした。それ以来、コーヒーを頼みたいときには、比較的「カフィー」に近い発音、コーラが欲しい時には「コカ・コーラ」と使い分け、年をとるにつけコーラは飲まなくなってしまいました。 さて、前回触れた、Las Vegasでの、International Consumer Electronics Showに関して、お問合せがありました。今年のショーの報告は、次のサイトを開いてみてください。 この英語のサイトには、CESの概略の歴史も掲載されております。当社の記念すべきベルトドライブCDトランスポートが注目されたのは、残念ながら日本ではなく米国で、1992年に「ハイエンドオーディオ」誌、「ステレオファイル」誌に画期的な製品と紹介され、このCESで1993年に「The Product Year of Award」を受賞してからでした。「新しいもの」「画期的なもの」をブランドの大小と関わりなく賞賛しようとする柔軟なアメリカの姿勢に、まだ日本のメディアは到達できていないようです。 |