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●完全バランス設計のヘッドフォンアンプ

「HD53N」は、入力から出力まで完全バランス設計のヘッドフォンアンプです。フルバランス回路採用により、スピーカーはもとより、ヘッドフォンでのバランス出力が可能になりました。
また、ネガティブフィードバック回路（通常トランジスタ固有の特性から逃れるため不可欠とされるが、音質に悪影響を及ぼすとされる）を持たない独自のLEF(Load Effect Free)回路、低出力時にも低域から高域まで密度の濃い再生音を実現する音量コントロール方式IGM(Intelligent Gain Management)の２つの独自技術による歪みの少ないクリアな再生音は、CECの他のアンプ同様、本機においても高いレベルで実現されています。

●幅広いヘッドフォンに対応
「ヘッドフォン」と一口に言っても、低感度の製品から高感度の製品までさまざまなタイプが存在し、インピーダンスも下は16Ωから上は300Ω程度までとバリエーションに富んでいるため、ヘッドフォン専用アンプにはそれらに幅広く対応する能力が求められます。HD53Nはインピーダンスの異なる２種類の出力端子とゲインコントロールの２つのシステムの組み合わせにより、それぞれのヘッドフォンの特性や実力を最大限に生かした再生が楽しめます。

　最も一般的なステレオ標準プラグ型ヘッドフォン用には10Ω、高インピーダンスのアンプで最適な特性が得られるようチューニングされたヘッドフォン用に120Ωと、出力インピーダンスの異なる2つの端子が用意されています。
　さらにボリュームコントロールで対応しきれない音圧レベルの過不足に対しては、アンプのゲインをHIGHとLOWで切り替えて使用することができ、それぞれのヘッドフォンの特性に合った最適レベルでの再生が可能になります。このゲイン切り替えは、バランス型ヘッドフォン、標準プラグ型ヘッドフォン、スピーカーすべての出力に有効です。
　また、一般にヘッドフォンプラグの形状は、ステレオ標準プラグと、レコーディング現場等で使用され、最近音にこだわりを持つユーザーの間に普及しつつあるL/R 独立のバランス型プラグ、あるいは携帯オーディオ用ヘッドフォンに多いステレオミニプラグと様々です。
　HD53Nでは、音質重視の観点から、ステレオ標準プラグと、バランス型ヘッドフォンの双方に対応可能なノイトリックス社製高級コンビネーション端子を採用しました。（入力から出力までフルバランス設計である本機の性能を十分に引き出すには、バランス型ヘッドフォンの使用を推奨いたします。）※ステレオミニプラグ付ヘッドフォンでご使用の場合は市販の標準プラグアダプターが必要となります。※本機及びヘッドフォンを破損する可能性がありますので、アンバランス型ヘッドフォンプラグ(6.3mm及び3.5mm)をバランス型XLRプラグへ変換するアダプターは使用不可です。　

●その他の特徴
●スピーカー出力端子を装備しています。50W の大容量トロイダルトランスの搭載で、安定した電源供給を実現し、通常のコントロールパワーアンプとしても十分お使いいただける仕様です。
●入力端子は通常のアンバランス型RCA 端子1 系統、バランス型XLR 端子1 系統を装備。入力切替はフロントパネルのスイッチで簡単に行えます。バランス出力を備えたCEC「DA53N」などとの併用でより高品位な音楽再生が実現します。
●入出力やゲインコントロールの状態が一目で確認できるよう、コンパクトながら視認性の高いディスプレイを搭載しています。