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第81回 2007/7/01
夏越祓えを終えて

6月30日で今年も半分を過ぎることになりました。この半年の罪の穢れ(けがれ)を祓い、後半半年の無病息災を祈願する神式の行事が、夏越祓え(なごしのはらえ)。 日本中の多くの神社で6月30日前後に、「茅の輪(ちのわ)潜り(くぐり)」が行われてきました。皆様方の地域ではいかがだったでしょうか。

今日から7月、旧暦の呼称では文月(ふみづき)です。関東地方では、一旦6月中旬過ぎに入梅が報じられましたが、その後降雨はほとんどなく空梅雨の様相です。ただ地方的に集中豪雨が襲ったりと、まったく例年とは異なった様相を呈しています。体調に異常をきたす方も私の周りには出てまいりました。どうぞ、湿度の高いこの時期、お食事を含め体調管理にご注意ください。

さて、この「独り言」、4月1日号(第78回)で紹介しました、塩谷靖子(しおのや・のぶこ)さんが、TBSラジオの「大沢悠里のゆうゆうワイド」に7月3日(火)午前9時殻10時半までの間に出演されることが6月下旬に判りました。TBSの説明ですと、塩谷さんの新しいCD,「千の風」がテーマとして取り上げられるようです。おそらく番組でもこのCD、「千の風」が流されることと思います。未だお聴きになっていらっしゃらない方、是非ラジオに耳を傾けてみてください。塩谷さんのホームページをご参照ください。

http://www.nobuko-soprano.jp/

6月下旬に、音元出版社のPhile-webにて報道されましたが、当社は7月当初より新しい事業として、レコードプレーヤーの販売を開始することといたしました。古くからCEC製品をご愛顧いただいている皆様には周知のことなのですが、当社が、もともとは中央電機と呼ばれて製造スタートしたのはレコードプレーヤー(当時は、トーンアームなしのフォノモーター)でした。この時代をよくご存知の方からは、レコードプレーヤーの開発、製造販売の再開を強く望まれてまいりました。

今回販売を開始するレコードプレーヤーは、コスモテクノブランドで、いずれもダイレクトドライブ3モデルです。価格帯は、35,000円代から56,000円代(税込み標準価格)。3モデルすべてMMカートリッジを搭載しております。決して、ハイエンドオーディオ機器に属するものではありません。しかし、かつてレコードプレーヤーが主な音楽ソースであった世代の方が、もう一度簡略にご自分のレコード盤の昔の音を再確認されるのにはうってつけです。また、他方でおそらく現在20歳代から30歳代中ばまでの方は、音楽をCDで聴かれて育ってこられたのではないでしょうか。そのような若い世代の方が、レコード盤の音とはどんなものであるのかを一度試聴される上で、お求め安い価格帯の製品であると自負しております。レコード盤に秘められた長い音楽再生の歴史の一端をお楽しみいただければと考えております。

また、現在の多くのアンプ(プリメインアンプ)の入力は、レコードプレーヤー用のPHONO入力を装備しておりません。簡単なものであれPHONOアンプを介して、オーディオ入力に接続していただくことが必要です。同時に発売する、ミキサー(CS-M1)は、PHONOアンプとしてもご使用いただけますので、ご購入の際の参考にしてください。但しレコードプレーヤー3モデルのうち、1モデル(DJ-3000)だけは、フォノイコライザーを内蔵しておりますので、再生接続上PHONOアンプは必要ございません。ミキサーを含めた製品の詳細は、当ホームページの「製品」からアクセスいただけますので、ご参照ください。

最新の「文藝春秋」誌(2007年7月号)で面白い記事を目にしました。武田邦彦・中部大学総合工学研究所教授の執筆された、「『不都合な真実』首班は米国だ」、と題する一文です。最近ジャーナリズムによく取り上げられている、アメリカ元副大統領ゴアのドキュメンターリ映画とその活字化された書籍、「不都合な真実」における、一部の誇大化された表現とその論理構成の正しい読み取り方を契機に、日本国政府の環境問題への取り組み方(とりわけ京都議定書)へ疑問を投げかけたものです。

特徴的には、「北極の氷が解ける」ことから、「全世界の水位が上がる」と結論付けたがる非科学性を訴えている箇所が、日常生活の中で私たちが単純なキャンペーンに盲目的に取り込まれてしまう危険性を表現しています(北極には大陸がないため、水の上に浮かんだ氷がすべて解けても、水位が上がることはない)。省エネルギー対策を施している日本製品への我田引水的な部分には首を傾げますが、誰もが賛成する環境保護の名の下で、客観的事実とその原因、対策に安易に結論を出したがる私たちの姿勢に警告を投げかけた一文でした。

今月中には時期の早い遅いは別に、梅雨も明けます。真夏の太陽の下、ご健勝にお過ごしください。