第53回 2005/3/01 |
皐月、3月となりました。昨年11月までは、まだ暖冬の気配のあったこの冬ですが、日本では裏日本、東北、北海道では未だ豪雪が連日報じられています。特に、昨年中越・新潟地震の被災地区では、破壊された道路や林に降雪した雪が雪崩を起こしている様子が報じられています。いまさらながら、自然災害の一筋縄ではいかない脅威に身をつまされる昨今です。 2月下旬、CECの欧州の販売責任者との打合せを、スペイン、マジョルカ島で持つ機会を得ました。この島のスペイン語表記は、Mallorcaで、日本語であえて聞き取ると「マジョルカ」とも「マヨルカ」とも聞き取れる2種類の呼び方をされているようです。もともと欧州では、地中海に浮かぶ最大の静かなる観光地として有名だったのですが、東南アジアの人々には認知度が低かったようです。ところが、最近では、サッカーの大久保嘉人選手が「RCD(Real Club Deportivo)マジョルカ」に参加したことで、若い方々には一躍有名となってきたようです。 ところでこのマジョルカ島の最大の都市が、海外からの飛行機の離着陸するパルマ。大久保選手の所属するマジョルカは、その最大の都市がパルマですので、イタリア、セリエA所属のパルマと混同されることもあるようです。イタリア、セリエAに所属する伝統ある強豪「パルマ」は、北イタリアに位置し、スペルはPARMA。他方スペイン・リーグ所属のマジョルカの位置する島の最大都市、パルマは、PALMAと表記します(ちなみにマジョルカのホームスタジアムはソン・モッシュ(Son Moix)。LとRの表記と、発音をお間違いないように。 いつもは暖かいはずのマジョルカ島が、今年は寒い。何と50年ぶりの降雪に見舞われたとのこと。到着した20日以降、平野部に降雪はなかったものの、かなたの山間部の積雪がはっきり見えます。
さてこのマジョルカ島では、今アーモンドのピンクの花が花盛り。近寄って撮影するとまるで桜とも見間違うほどです。
マジョルカにおいでになるには、日本から欧州どこかのハブ空港までの往復をまず確保すること。ハブ空港からパルマまではほぼ毎日チャーター便が安い運賃で飛んでいます。(片道40ユーロほどです)残念ながら、CECの欧州での昨年の販売実績は決して満足のいくものではありませんでした。日本を含めて、東南アジア各国ではオーディシステムは、セット販売よりもむしろ単品販売が主力であるのに対して、欧州ではまだまだシステム販売が主流であることによるものです。CECでは、最新の「スイングジャーナル」誌でも取り上げられました(3月号)、「大人のコンポ」:CD3300とAMP3300の組合せが好評だったのですが、欧州ではそれでは不十分。AMP5300に対する、CD5300の組合せをもって幅広い提案をする必要があったようです。今年はこの反省を含め、欧州でも上昇の機運に載せたいと思いを一致させ帰国してまいりました。 このCD5300もあと2、3ヶ月で皆様にご紹介できる運びとなっております。寒い冬が継続する中ではありますが、暖かい火種を抱えているCECです。今後ともご期待下さい。 |