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第37回 2003/11/03

霜月11月、暦の上では、はや冬に入りつつあります。今年も残すところ後2ヶ月。このように考えるのも年齢のせいでしょうか。朝晩の冷え込みもぐっと増してまいります。風邪に十分ご用心ください。

さて、先月の10月10日から3日間の「ハイエンドショー」には、関東地方にお住まいの皆様方を中心に、多くの方に当社のブースにおいで頂き、本当に有難うございました。このハイエンドショーにつきましては、既にトップページ(更新履歴10/16)にてご紹介させていただきましたように、皆様方の貴重なご意見を拝聴することができ、大変感謝いたしております。そこでの数々のご質問への回答の一部につきまして、この場で他の皆様方にもご紹介します。

まず、今回注目を集めましたAMP3300についてです。この製品と本来組み合わせるべきCDプレーヤーは何かとのお問合せがありました。現在、ゴールド色で発売いたしておりますCD3300がこれに該当いたします。色彩上のバランスをとる上で、今月中にブラックバージョンのCD3300を追加して発売する予定です。今しばらくお待ちください。

また、参考出品いたしましたヘッドフォンアンプHD53について、発売時期とHD51との主たる相違についてご説明いたします。CD3300のブラックバージョンと同様、今月末までには発売する予定です。またHD51からの大きな改善点は、低いインピーダンスのヘッドフォン(32Ω)にも対応できるようにトランスのパワーアップを図ります。更にパソコンに接続、外部スピーカーをご使用のユーザー様に対して、スピーカーコネクターをグレードアップいたします。

10月はこの東京でのハイエンドショーの終了(10月12日)後、翌13日から香港にでかけ、香港エレクトロニクスショーに16日まで参加いたしました。今年の春は、SARSの影響で北米、欧州からのバイヤーはすっかり香港、中国から足が遠ざかっておりました。WHO(世界保健機関健康開発総合研究センター)のお墨付きが出されてからほぼ半年。東南アジアを含む各国のバイヤーが、むしろ昨年以上に多くブースのそこここに見受けられ、商談の成否は部外者には判りませんが、活気あふれる雰囲気に満ちておりました。

また、この10月にかぎらずここ2、3ヶ月の香港の「変化」に、広東省を中心とした中国本土からの旅行客が一気に増加していることがあげられます。中国政府の「緩和政策」のなせる業なのですが、この旅行客の注目は、まず金を中心とした貴金属、そして工業製品にとどまらない「Made in Japan」の製品の数々です。日本製品の持つ繊細さと完璧性が個々のブランドを超えて広く信用されてきた長い歴史の一断面でしょうか。こうした中での「珠海事件」は、単に日本人観光客のモラルに不快な疑いをもたらしただけでなく、最終的にはせっかく築き上げられようとしている「Made in Japan」全てに対する冒涜となったような思いがしたものです。

香港から一旦帰国した後、フランクフルト経由でスペイン・マジョルカ島にでかけました。CEC製品を輸入販売していただいております欧州各国のディストリビューターの方々に、この東京でのハイエンドショーで展示いたしました新製品を紹介した次第です。日本以上にシステム志向が強いフランスやドイツでは、冒頭にご説明したAMP3300にマッチしたブラックバージョンのCD3300の同時発売が強く要求されたのも、AMP3300の良さをここでもご理解いただけたものと感じております。またここでは、ベルトドライブの新製品、CDトランスポートTL51X、CDプレーヤーTL51XZに続く、これまでの高級機、TL1X及びTL2Xの統一的な更新とアップグレードが必須のものとして強調されました。現在、TL51X、TL51XZは設計・生産の最終段階まで煮詰まってきております。今月中には最終的に目処がつきそうです。その後、高級機への対応を行ってまいります。今しばらくご余裕を与えてください。

欧州では、マスメディアでも広く報道されましたように、この7、8月はかつてないほどに猛暑が襲いました。その反動でしょうか、10月22日にはドイツ、フランクフルトでは降雪が始まり、一時アウトバーンが凍結、通行遮断の事態にまでになりました。欧州全体として寒い冬が予想される今年ですが、CECグループは、画期的な新製品で熱くこれを凌いでいこうと確認しあったものでした。