CEC製品をご愛顧頂いております皆様、明けましておめでとうございます。ワールドカップでスポットライトを浴びている2002年が始まりました。皆様、いかが新しい年を迎えられたでしょうか。

新生CECもこれで2期を経過し、3期目に入ろうとしております。ひとえにCECをご支援いただきました皆様方のおかげです。心から御礼申し上げます。振り返ってみますと2001年は、大変反省すべき点の多いCECでした。

まず、ご期待の大きかったLEFコントロール機能付きのパワーアンプ、AMP71の発売が大幅に遅れ、年末になってしまいました。スピーカーを駆動する電流経路を、音楽信号転送の電圧回路から独立させ、シングルエンドの純クラスAを実現するこのアンプは、電源的な視点から見る時、極めて繊細な心臓部を持ったモンスターアンプでもあります。

膨大なパワーのなかで、迅速かつデリケートな表現という、相反する要素を同時に実現しようとするアイディアは、単に回路設計上の見直し、点検作業を必要とされただけではなく、構成される全ての基板の徹底的な品質管理、そして接着材料の材質吟味に至るまで、かなり多くの時間を割かれた次第です。

ご迷惑をおかけした皆様方に、心からお詫び申し上げます。既に東京ショールームでは、ご試聴いただけるように設置されております。また、順次各ディーラー様にお届けしていく予定です。

また、入門モデルとして長い間皆様にご愛顧いただきましたモデル、CD2100の最大の弱点であります、CD-R、CD-RW再生対応が遅れております。本年3月には、CD2300としてご紹介できることと思います。今しばらくお待ちいただけますようお願い申し上げます。

さて、本年度、私どもで一番期待をかけております、ヘッドフォンアンプ、モデルHD51を2月に発売開始いたします。メーカー標準価格として3万円を予定しております。ヘッドフォン対応の純Aクラスと、小型スピーカー対応のABクラスの切替が可能な小型アンプです。ポータブルCDプレーヤー、MDプレーヤーをご使用の皆様、若しくはパソコンの音質改善をご検討の皆様に、CECが自信を持ってお奨めできる製品です。是非ご検討ください。東京ショールームには、1月中に展示致します。

米国ニューヨークでの9月11日の連続飛行機自爆を契機に開始されたアフガニスタンへの爆撃、北朝鮮籍とみなされる不審船への威嚇射撃、沈没等、戦争の硝煙がたなびいて幕を閉じた2001年でした。2002年は、平和裏のうちに音楽を楽しめる年であることを心から願っております。